Riz à la Gachucha リ・ア・ラ・ガシュシャ
フランス料理の料理学校として名高いル・コルドン・ブルー(残念ながらコロナの影響なのかコルドン・ブルー東京は閉校した)の「基礎から学ぶフランス地方料理」(柴田書店) という本がある。実際に手にとるとわかるがこの本はかなり分厚い。それもそのはずで、この本ではフランス全土を22の各地方のセクションに分けて、最初にその地方の特産物やワインなどを紹介し、いくつかの代表的な料理のレシピを紹介するという構成をとっているのでどうしても分厚くなる。しかしながら、フランスという国は土地が変化に富んでいる上にフランス料理は奥が深いので当然のようにこの本でも全てのレシピを網羅することはできない。そのようなレシピが記述されてないものは各地方の紹介をする最初のページで、郷土料理として名前だけ簡単に触れられている。
この本を読んでしばらくした後に「バスク料理大全」というバスク地方の料理を専門的に解説している本を読んで、この本と書いている内容を見比べていたところ、タイトルの Riz a la Gachucha という料理名が目についた。この料理は「バスク料理大全」には載っておらず、日本のネット上で検索してもヒットすることはなかったがフランス語で検索すると Like A Chef というサイトで Institute Paul Bocuse のレシピがヒットしたので(こんなマニアックな料理をつくる人が他にそうそう居るわけないだろうが念のため)ここにリンクを載せておく。
また参考になるかもしれないので実際に作った際のレシピも載せておく。
(6人分)
・米 350g ・トマト 200g ・チョリソ 300g ・玉ねぎ 2個 ・ベーコン 200g
・グリーンオリーブ 100g ・パプリカ 1個分(赤と黄半分ずつ使うと色が綺麗かも)
・ブイヨン 1L 塩 オリーブオイル
米は流水で研いで水をきる。オリーブは半割り、トマトは角切り、玉ねぎはみじん切り、チョリソはスライス、パプリカとベーコンは1cm幅に切る。
フライパンに油をしきベーコン・パプリカを炒めて取り出す。とくにベーコンは焼き色がつくまで炒める。
オリーブオイル大さじ1を鍋に入れ玉ねぎを中火で炒める。火が通ったらトマトを投入して5分ほど炒める。
米を加えたら3分ほどゆっくりと炒める。
ブイヨン、チョリソ、グリーンオリーブを加え、沸騰させる。沸騰したら塩小さじ1強を加えて混ぜる。蓋をして弱火で20分煮る。
20分たったら30秒から1分ほど強火にしたあとで火を消し5分ほど蒸らす。
器にもって上にベーコンとパプリカを飾る。(上記で強火にする前に載せても良いかも)
実際に作ってみるとチョリソ・オリーブ・トマト・パプリカのピラフだったので、上田淳子著「はじめてでもおいしく作れる リゾット・ピラフ・パエリア」という本を参照しながらではあるが割と簡単につくることができた。ただ、市販のチキンコンソメをブイヨンとして使ったのでその分の塩加減が難しいことになってしまった。いちおう実際に作ったときの写真も掲載しておく。セルクルリングをつかっているので少し映える写真になっている 笑。
ワンパンパスタww
世の中にはワンパンパスタというものがある。フライパンでお湯を沸かせてそこにパスタと具材をいれて水がなくなったら一品できあがり!あら簡単!なんてパスタの作り方だ。
私はワンパンパスタが嫌いだ
あの粉っぽさが嫌いだ
あの小麦粉臭いパスタをうまいなんて思ってる奴がいることが信じられない
ましてやあの作り方のパスタを美味しいなんて言ってるシェフがいたら見てみたいと常日頃から思っている
そしてそんなシェフがいた。しかもyoutubeに。人生最高レベルに美味いなんて煽り文句をつけてやがる。
本当に人生最高レベルに美味いなら粉っぽいワンパンパスタを店で出してるのか?
そんな店なんて聞いたことがない!
もし店で出してないなら人生最高レベルに美味いのに客には提供しないってことだ。なんてこった、客に一番うまいものを食べさせないなんて!……なーんてことを考えてしまった。これが失敗だった。
そのシェフのyoutubeのコメントに思わず
「人生最高レベルに美味いとかいってるけど、自分の店で出すのはワンパンじゃないんでしょ?」
とコメントした。このコメントはおそらくスルーされるだろうと思ってたが、すぐに返事があった。
「家でやる中でに決まってんだろ アホだな」
なんて失礼なやつなんだ!私は批判的なコメントをしたかもしれないが少なくともアホだなんて人を侮辱する言葉は使ってないぞ。この男は元教師だそうだ、こんな失礼な人に育てられるような子供がこれ以上増えなくてなによりだ。そして最高だとか謳っておきながら店で提供できないレベルの作り方なんじゃないか!なにが人生最高レベルだ!欺瞞じゃないか!誇大表現じゃないか!広告なら AC Japan 行きじゃないか!JAROって何じゃろじゃないか!
私は皮肉を込めて「とても素晴らしい返信ありがとうございます」と返信したら、こう返ってきた。
「でしょ 別にあなたみたいな人はうちのチャンネル観なくていいから 蚊帳の外なんで もう大丈夫です(よくわかんない絵文字)」
なんてこった、残念ながら皮肉は通じてなかったようだ。そしてなぜ店でワンパンパスタを作ってないことを指摘されてこんなにも発狂するのか分からない。全く理解不能だ。未知との遭遇とはこういうことを言うのだろう、私は今 E.T. の主人公になっているのかもしれないという錯覚をこの返信を見て思った。そう、その瞬間私はスピルバーグ作品の主人公なのだ、インディージョーンズなのだ、世界中の遺跡を巡って戦っているのだ。素晴らしい。
とはいえこれ以上返信してもお互いに嫌だろうからこの男のご提案通り、関わらないことにしよう。今後は私はワンパンパスタが人生最高レベルで良いと思ってるような男の動画は見ることはないだろう。味覚が全く違うので、この男が作る高尚な高級料理は私の舌には合わないのだ。
モヤモヤしたものを抱えていたのでここに吐き出す。ついでに嘘だと思われたくないからスクショを貼っておく。うん、改めて見ても失礼な返信だし失礼な男だな。
追記(2023・6・07)
こいつ広末涼子と不倫してやがったwwwwww
やっぱりここで書いてた通りクズ野郎だったね☆
銃弾は真上に撃つとどの位の高さまで届くか
とあるまとめサイトでピストルを真上に撃つと銃弾がどのくらいまでの高さまでいくのかというスレがまとめられていたが明確な回答がなかったので、その高さとついでに地面に戻った時にどのくらいの速さなのかというのを考えていきたい。
ただ漫然と考えても答えにたどり着かなさそうなのでいくつかの仮定をする
1. 空気抵抗は速さの二乗に比例して、その係数 k は k = Cd ρ S/ 2 で与えられる。ここで ρ は空気の密度、Cd は抗力係数、S は銃弾の断面積である。
2. 銃弾は直径 9mm の球 ( S = πr^2, r = 4.5 mm となる) で質量 m は 8.5 gとする。上記の抗力係数は Cd ≃ 0.5 とする。
3. 銃弾の初速 v0 は 360 m/s とする。
4. 重力加速度は一定 ( g = 9.80665 m/s^2 ) とする。(もし銃弾の到達距離が地球の半径に対して無視できないときにはU(r)=-GmM/rを使って考え直す)
5. 空気の密度は高さによらず一定で ρ = 1.166 kg/m^3とする (参考 :
さて、このような条件のもとで、まずは銃弾を真上に撃つときを考える。銃弾を真上に撃った時に頂上に届くまでの運動方程式は
となる。ここで v は銃弾の速度、t は時間で、 t = 0 のときは v = v0 であり、速度は上向きが正になっている。この微分方程式を積分して解くと
となる。ここで C は積分定数、 である (これは落下する際の終端速度になっている)。t = 0 のときは v = v0 なので
と求められる。上記の方程式を v について解くと
さて、銃弾が頂点についたときの時刻を T とすると、その時 v = 0 となるので T は次のように求められる。
v を時間 t に関して 0 から T まで積分すると求めるべき高さ h が計算でき、その表式は
となる。この式の右辺に上で仮定した諸々の値を代入すると h = 778.19 mとなる(この大きさなら地球の半径 R ≃ 6371km に比べて無視できるので重力加速度は一定という近似でも良いことがわかる) 。また、T ≃ 9.48 s となっていて、このくらいの時間で頂点に到達する。 ちなみに、空気抵抗がない場合は h = v0^2 / 2g で与えられその値は 6.6 km 程度なので空気抵抗が大きな役割をはたしていることがわかる。
次に銃弾が頂上に行ってから地面に戻ってくるまでの運動について考える。ここで簡単のために銃弾が頂上にいるときの時刻を t = 0 と取り直す。このときの運動方程式は
である。ここで速度は下向きを正になるように取り直している。t = 0 のとき v = 0 であることに注意してこの微分方程式を解くと
となり (ここで vf > v を使っている。実際 x-v 図で微分方程式のフローを描くと v > 0 のときには v = vf がアトラクタになっていて v が vf を超えることがないことが理解できる)、これを v について解くと
となる。これを時間について積分することで変位 x が計算でき、その表式は
となる。銃弾が地面にもどってくる時間が Tg であるとすると t = Tg で x = h となるのでこれから Tg を計算することができ、その表式は
となる。これを v の表式に代入すると、銃弾が戻ってきたときの速さを求めることができる。諸々の値を代入すると Tg ≃16.29 sとなり、銃弾が戻ってきたときの速さは v ≃ 65.91 m/s となる。これは時速に直すと 237 km/h となる。元々の初速が360 m/s だったので、空気抵抗でかなり速さが小さくなることがわかる。ちなみに、上で求めた距離や速さの値はRunge-Kutta法を使った数値計算でも同じ値になることを確かめた。
以上の計算から銃弾を真上に撃つと上記のパラメータでは到達する高さは 778.19 m であり、初速 360 m/s で撃つと 66 m/s で戻ってくることが分かった。ちなみに銃弾を撃ってから戻ってくるまでに 25.77 s ほどかかる。実際は銃弾は球体でないし、上記で考えたこと以外にも横風など様々な要因が関わるので値はずれるがそこまで大きくは変わらないと思うので参考程度にはなるように思う。また、空気の粘性による速度に比例する空気抵抗が入っても、変数変換すると同じように解析的な計算ができる(たいして数式も変わらず、数値計算したパラメータだと値があまり変わらず、面倒臭いからやらないが…)。
絶望のパスタというネットミーム Part3
以前からネット上ではSNS、wikiをはじめ様々なサイト上でイタリアではペペロンチーノのことをを絶望のパスタと呼ぶと言われていると記載されている一方で(追記:先ほどwikiを見ると『また日本において「イタリアではこれを『絶望のパスタ』と呼ぶ」という説が流布されているが、そのような共通認識は存在せず、語源と思われる Spaghetti alla disperata は、アンチョビやオリーブなどを用いたトマトソースのパスタであることが多い。』と記載されていた)、本家イタリア語版や多くの人が見る英語版のwikiでは絶望のパスタと呼ばれているという記述がないということをこのサイトでは度々検証してきた。以前のPart3では「本場イタリアでは絶望のパスタはトマトを使ったパスタが主流で、日本でペペロンチーノが絶望のパスタと言われるようになったのは吉川敏明氏が言ったかららしい」という結論を下したが、その後料理王国というサイトの吉川敏明氏の記事で面白い記述を見つけたので紹介したいと思う。記事は下記のリンクから見ることができる。余談だがこの記事は70年代のイタリア料理を取り巻く環境に言及されていたり、アラビアータやペペロンチーノのレシピが載っていて面白い。
この記事の中で吉川氏本人がイタリアで修行して帰国した後に、ペペロンチーノを絶望のパスタと名付けたと言っている。このキャッチーなネーミングをメディアが大きく取り上げたから、いつの間にか現地イタリアではペペロンチーノを絶望のパスタというなどという話が独り歩きしたのだろう。どこで「絶望的な状況でも作れるから」などといった尾ひれがついたのかわからないが、上記の料理王国の記事の中でバジリコがないのかと聞かれて絶望と名付けたと言っているのでそのあたりの吉川氏の発言が関係しているのかもしれない。いずれにせよこの辺りは当時の雑誌やテレビ番組などの影響が大きいのでそういった資料にアクセスできなければ、おそらく追うのはほぼ不可能だろうと思う。
さて、吉川氏ご本人による絶望のパスタというネーミングについての由来などの説明が料理王国の記事で解説されているので、このブログ記事では改めて「本場イタリアでは絶望のパスタはトマトを使ったパスタが主流で、日本でペペロンチーノが絶望のパスタと言われるようになったのは吉川敏明氏が言ったから」という結論を下したいと思う。
最近落語を聞き始めた
最近落語を聞き始めた。といっても寄席に行くわけではなく、ネットに落ちているものを聞いてるだけなのだが。。。
実は7年前くらいに古今亭志ん生の火焔太鼓と芝浜を聞いたことがあるが、そこからしばらくの間は落語から遠ざかっていたけれど、半年くらい前に最近太田上田で落語の話題が出て、その動画を見直してたらムクムクと見る気が湧いてきだしたのだ。
久々に視聴する落語があまり下手なのもどうかなと思って、今はもっぱら古今亭志ん朝の落語を聞いている。この人の親父さんは上記の古今亭志ん生で、お兄さんは金原亭馬生というサラブレッドだ。親が偉大な場合、同じ分野に子供が道を進めると得てして大成しないことが多いが、この家族はその例外となっている。志ん朝はいわゆる名人で声が良く、落語のテンポも良い落語家さんで東京育ちということもあって江戸弁がとても上手い。しばらくの間はこの人の落語を網羅してから他の落語家さんに移ろうかと思う。
2021/02/02
コロナからほぼ一年が経ち、私も含め初期に騒いでいた人も少し落ち着いてきたと思うので、個人的な振り返りをしておこうと思う。どのような内容かというと博士号を持っているけれど公衆衛生など感染症に関わる学問の非専門家の教授(場合によっては医学が専門ですらない)の発言についての振り返りだ。
最初期にこのように非専門家(この場合は物理学者や数学者がメイン)はプレプリント(専門誌に掲載される前の段階の論文)サーバーにコロナの論文を載せるなという意見が載っていた(中にはこのような意見は間違いだという非専門家の教授もいたが、その後のK値などの影響を考えればこの教授の意見こそ間違いだったのだろうと思う)。
私個人としてはこの意見には賛成だ。というのもtwitterなどのSNSで非専門家の不安や混乱を煽るような意見がことさら大きく取り上げられていたのを覚えているからだ。しかも残念なことに人によっては政府の会議に招聘された専門家の言うことよりもそのような非専門家を信じていた。こういった非専門家の情報発信の中でも特に不安や混乱を拡大させたものが二つあったので、それを書き留めておく(他にもあると思うが私の知識が偏っているので許してほしい)。
一つ目はSIR模型と呼ばれる常微分方程式のシミュレーションだ。この方程式は感染症をシンプルな形であらわしたもので場合によっては数値計算の教科書で練習問題として出てきてもおかしくないほど簡単な模型だ。コロナ禍の最初期(2020年の三月頃)にはこの方程式をいじるのがかなり流行っていたのを覚えている(機械学習や線形回帰の練習としてQiitaにこの模型の記事が出回っていた)。大体の人はこの模型で予測ができるとは思っておらず(現象論的な模型なので定性的な議論はできる予測には向いてないと私は思っている)、すでに出ているデータをフィッティングさせて「遊ぶ」ことで満足していたのだが、中にはこの模型を予想に役立てようと思っていた人もいた。とある大学教授はこの模型をいじって数値計算して出た結果を拡大解釈して世の中に発表した。この解釈は当時政府から招聘されていた西浦氏の8割接触を削減という提言とはぶつかる意見だったためか、マスメディアは何の専門家なのかよりも大学教授という肩書を重視する傾向があるためか、この解釈がメディアで取り上げられた。幸いにも別の大学教授達 (こちらも医学の専門家ではないが) がこの大学教授の数値計算に異議をだして少し議論になっていたようだ。結局、一年ほど経つがこの後にロックダウンなどのもっと衝撃的なことが起きて忘れ去られたらしく、このとある大学教授による数値計算の結果が正しかったのか評価・検討されたという話は残念ながらついぞ聞いていない。
さて、非専門家によるコロナの関わりの二つ目はK値と呼ばれるもので以前にもこのブログで書いたきがするが、これは大阪大学の物理学者が提案したもので、上記のSIR模型と同様に現象論的なものだ(個人的には収束期における感染者の指数的減衰や感染拡大期の感染者の指数的増加などSIR模型のある種の極限の要素を抜き出したものだと思っている)。マスメディアと同様に大学教授の肩書だけ信用したからだろうか、このK値は大阪府と神奈川県がなぜか正式に採用したらしく、二つの自治体の政策に大きくかかわっていた。K値の何が困ったものかというと、フィッティングがめちゃくちゃで必ず感染者が減少するようなグラフが出ることだ。このK値には熱心なファンもいるらしく、とある生物学の研究者はTwitterでこの予測を褒めたたえていたが、その後大阪、神奈川がどうなったかというのは2021年1月に非常事態宣言が出されたことからお察しということだろう。
さて、以上に非専門家によるコロナとの関わりを書いてきたが、最初に記載した非専門家は何もできることはないということに尽きているように思う。他の分野の人間が付け焼刃の知識で無責任に何か言ったところで余計な混乱をもたらすだけだと思う。実際、専門家の西浦氏の言うように8割の接触削減を目指したら第一波は抑えることができたのだから。どの分野にもかならず何か言わなきゃ気が済まない人間もいるので、専門家を大きく批判する人は出てくるだろうが、私個人としては専門家の言うことは尊重する態度を保ち続けたいものだと思っている。
最後に、以下に専門家による数理モデルの記事があったのでとりあえず載せておく。
絶望のパスタというネットミーム Part2
以前にペペロンチーノを絶望のパスタと呼ぶという話を書いた。その後分かったことを羅列していく。
まず、昔の掲示板なら衒学趣味の人などが何かしらの理由とともに書き込んでいるのではと思い (私なら知識をひけらかしたいのでそうすると思う) 、2chを見てみることにした。結論からすると期待していた情報を見つけることはできなかったのだが、2ch時代のペペロンチーノスレを覗くと960番目のコメントで絶望のパスタという文字があり、すでにこの頃 ( 2003年 ) にはこのネットミームが存在していたことがわかる。
また、めげずに "spagetti alla disperato" と日本語を組み合わせることで、幸運にも次のようなブログを発見することができた。このブログを書いた人は私と似たような疑問を抱いたようで、詳細なイタリア語の解説をしてくれると共にペペロンチーノが絶望のパスタと言われていることを確かめたようだ。このブログの中で紹介されている元ネタのブログは無くなっているが、どうやら吉川敏明シェフという方が絶望のパスタと言ったようだ。この吉川敏明シェフはいくつか著書を書いているのでこの方の著書を見ればまた何か分かるかもしれない(ただし上記のように2003年以前のものに限るが…)
また、別の記事でイタリアで絶望のパスタ (spaghetti diperati) と呼ばれるレシピを紹介している。これは前回の記事で紹介したトマトを使ったパスタのようで、アーリオオーリオペペロンチーノではない。
今回、上記のブログを見つけることができて個人的にある程度すっきりしたので、この件に関して時間を使うのはやめようと思う。結論としては、
「本場イタリアでは絶望のパスタはトマトを使ったパスタが主流で、日本でペペロンチーノが絶望のパスタと言われるようになったのは吉川敏明氏が言ったかららしい」
ということにしておく。(曖昧な表現になったのは、ネットで調べたのでちょっと信ぴょう性に欠けるからだ)